2015年1月4日日曜日

1/4 春には答えがわかること。



●2011年の暮れに某映像制作団体の新メンバー募集のためのオーディションを受けた。

この団体は震災直後の福島に乗り込んで撮影を敢行。震災をテーマにした作品をいち早く世に送り出し当時マスコミなどにも取り上げられ話題になっていたのだ。


ちなみにオーディションの名目はカンヌ出品作品の出演者募集・・・とかだったと思う。

場所は正確には覚えていないけど山手線のどっかしらの駅前にある公民館的なところだった。


夕暮れに長いあいだロビーで待たされた後、地下のホールに他の参加者共に案内されて、いよいよスタート。

主宰の映画監督の長い自己紹介の後、オーディションの御題目であるカンヌ出品作品とやらの説明が始まった。


要点は以下のような感じ。

※映画というのは話題性が必要
※この作品でカンヌでパルムドールを取る
※企画から撮影まで三年計画で

話題性うんぬんという部分は、やたらと力説していた記憶がある。いわく「以前にも作品をカンヌに送ったが入選できなかった。作品の良さだけではダメで、そこには話題性も必要」とかなんとか・・・。

冒頭にも書いたが、この団体は福島で震災直後に乗り込んで震災をテーマにした作品を撮影していたのだ。ひょっとして震災というテーマのチョイスは話題性を見込んでのものだったのかな?

いや、極端な話それでも全然かまわないとは思うのですけどね・・・。

三年計画の部分に関しては「それぐらいの年数をかけないとパルムドールはとれない」との事。

これに関しても前年の2010年に自分が出演者として撮影に関わったオムニバス映画の(さほど話題性に富んでるとは思えない)1本が2011年のカンヌの短編コンペに入選していたので(賞は取れなかったけどね)べつに、そんなに時間をかけなくてもいいんじゃね?というのが、そのときの正直な自分の感想だった。

まあ短編と長編は違うということなのかもしれないけど・・。


以上のような説明の後にオーディションが始まったのだが、まず最初に監督から「10年後の自分はどうなっていると思いますか?」という質問が出された。

これは監督の中に答えがあって、多分それは「役者をやっています」とか「役者で成功しています」あたりが正解の答えだったんじゃないかと思う。

参加者のなかには、まさしくそれらしい答えを口にしている人間もいたが私は生来の天邪鬼体質が表に出て「犯罪を犯して服役してると思います」と答えた。


その後にやったのが「30秒で死を表現してください」という実技的な事。

わかる。わかりますよ。瞬発力と発想力を見たいんですよね?でも両方とも致命的なくらい備わってないんですよ。私w

というか30秒で死を表現なんて当然ながら有り得ないようなシチュエーションの連発で、オーディションというよりも一発芸のネタ見せ大会みたいな流れになって、場の空気の寒さがハンパなかった。


個人的にオーディションは事前に渡された抜粋台本に沿って流れ作業的にパッパとやってくれるのが一番ありがたいのだ。

禅問答的な質問をされたり変則的なネタ見せみたいなことは苦手で、本当に疲れてしまう。

この日のオーディションもしおしおの状態で帰宅したが、後日メールで届いた結果は案の定「不合格」だった。


で、今年は2015年である。


件の監督のブログを見てみると上記の映画で「2015年にカンヌを目指す」と書いているのだが、それは2012年の記述で、ここ数年の投稿には、それらしいことは書かれていないようだ。

まあ、なんにせよ春には分かる事である。

今年のカンヌで思いもよらない吉報がもたらされることを期待したい。


とりあえず私は「犯罪を犯さない」「服役しない」という二点を新年の目標に掲げて、この投稿を〆させてもらおう。

いや、もちろん今年だけじゃなくて将来的にも、その二つの目標を達成する方向でがんばるけどね(=_=)。


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