●DVD「ゴールデンボーイ」観賞。
観よう観ようと思いながら新作の観賞を優先してしまい、ずっと観られずじまいの作品でしたが、昨夜やっと観ました。
スティーブンキング原作小説の映像化作品で、ブラッドレンフロ演じる主人公とイアンマッケラン演じるアメリカに隠れ住むナチの戦犯との暗く歪んだ友情を描いたサスペンス作品です。
おおむね原作のままのストーリーですがラストのみ変更。
原作のラストで主人公に射殺されるスクールカウンセラーのエド・フレンチは、映画では主人公に脅されて、殺されることなくすごすごと帰っていきます。
原作のラストをそのまま映像化した場合の社会的影響を考慮しての変更とのことですが、勢いに欠ける印象は否めないです。
ただ、原作と違って主人公は逮捕もされず野放しになっているわけですから、原作より怖いラストと言えるかもしれませんが。
●原作は「恐怖の四季」という四つのストーリーで構成されたアンソロジーで日本では2作品づつ春夏編と秋冬編の二冊に別れて新潮社より発売されています。
春夏編にはゴールデンボーイと「ショーシャンクの空に」の原作である刑務所のリタヘイワースの2篇が収録されているのですが、ゴールデンボーイの前半202ページに、こんな下りがあります。
"ジェネラルモーターズが少し、アメリカ電信電話会社がすこし、レブロンが150株。どれもその銀行家が選んだものだった。デュフレーンという苗字の男だった。わたしの苗字とちょっと似ていたので覚えている。どうやら、彼は成長株を選ぶときほど、上手に妻殺しをやらなかったらしい。痴情ざたとはな。つまり、どんな男も、読み書きのできるロバにすぎないという照明だ"
これは戦犯のドゥサンダーが自分の投資アドバイザーだった男について語っている下りなのですがデュフレーンという苗字と妻殺しという内容から「ショーシャンクの空に」の主人公であるアンディのことであると理解できます。
映画の中にも、この下りが台詞として出てくる事を期待しながら観ていたのですが・・・・残念ながら、それらしい台詞は出てきませんでした(T_T)。
「ゴールデンボーイ」は1998年の映画で「ショーシャンクの空に」の四年後の映像作品ですが、監督が違うし、そもそも「ショーシャンク」の作品としての人気も当初は全然無かったので、「ショーシャンク」と関連のあるような要素が端折られてもしょうがないことではあるのですが・・。
ブラッドレンフロ久しぶりに見たと思ったら2008年に亡くなってたんですね。知らなかった。
「ゴールデンボーイ」の彼は「ベニスに死す」のビヨルンアドレセンを彷彿とさせる美しさで(サービスなのか上半身のヌードも頻繁に出てきます・・。)今更ながら、その夭折が悔やまれるところです(T_T)
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