2013年12月17日火曜日

12/17 緑の闇




●昨日今日と2日間、なんとなく眠れなくて、明け方に多摩川沿いの道を散策した。

小学校と中学校は多摩川上水沿いにあって、緑道は9年間利用した通学路でもある。

緑道がどんなものか知らない人にザックリ説明すると、うっそうと茂った森が何キロにもわたって細長く続いている。と書けばいいだろうか?

植物の知識に疎くて、植えられている並木がどういう種類のものなのかしらないが、秋や冬枯れの時期ですら木の葉がそこそこ茂っていて頭の上を覆っており、午前中でもけっこう薄暗かったりするのだ。

夜ともなれば状況は推して知るべし。近隣の住人じゃなければ女性は一人歩きを躊躇する暗さである。

ただ夏場のこの環境は子供達にとって無尽蔵の宝の宝庫で、クワガタやカブトムシが取り放題なのだ。


風がふくと頭の上で葉が一斉にサラサラと音を立てて、なんとなく波やせせらぎの音を連想させた。

子供のころ、頭上のその音を聞くたびに「川底や海底を歩くのって、こんな感じなんだろうな」とボンヤリ想像したものである。



自分が死んだ後も、よほどのことが無い限り、この景色は残り続けるのだろうな。

かつての自分と同じような、その時その時の小さな子供達の夢とかボンヤリとした不安を内包しながら。


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