2014年4月15日火曜日
4/15 なぜやらないのか?
●映像作品のオーディションに行くと、わりと頻繁に「舞台はやられないのですか?」とか「舞台の人っぽいですよね」などと聞かれることがある。
そういう時は「舞台やったことないんですよ。というかたぶんこの先も絶対やらないと思います」と舞台に対しての自分の正直な思いを話すのだが、けげんそうな顔をされたり「えっそうなんですか?」と驚かれたり。
よっぽど私は舞台人のように見えるらしい。そもそもどこらへんが舞台人っぽくみえるのだろうか?
全然、体とか鍛えていないので、たぶん顔つきとか声の感じでそんなふうに見られてしまうんだろうな。
やったことないんですよ。舞台。たぶんこれからもやらんと思います。
良い機会なので、その理由を五つほど以下に箇条書き。
①時間が膨大に取られる。
自分のように食えない人間は糊口をしのぐために日々働かなければいけません。
しかもいい歳したオッサンなので、若い人のようにコンスタントに休みを取るというような事は、なかなかできないんですよ。
週一くらいのペースで休むのだって難しい状態なのに公演直前に稽古のために毎日休むなんてクビ覚悟・・・というか無職にでもならないかぎり無理です。
②人間関係がメンドクサイ。
基本、協調性が無いので共同作業というのが苦痛です。あと演出家を頂点とするヒエラルキーに組み込まれるのもゾッとします。
③チケットが捌けない。
まあ、実はこれが一番の理由なのかもしれませんが友達がいないんでチケットノルマとか無理です。
④原理主義的な発言に天邪鬼に反応してしまいます。
「芝居は舞台が基本」とか「舞台をまずやらなきゃダメだろ?」的なこと言う人がけっこういまして、そういうのを聞くたびに「じゃあ絶対に舞台やらねぇ!!」と心に強く誓ってしまうのです。
⑤そもそも面白くない。というか全般的に苦手な要素ばかり。
その昔通っていた俳優養成所で講師をやっていた女優さんが「舞台(観劇)はアタリ・ハズレがある」と口癖のように言っていたのですが、私は圧倒てきにハズレが多いかな?
二十代後半から三十代前半くらいの時期に誘いを受けたりして、頻繁に観劇したのですが、ときどき子どもの悪ふざけのようなものを見せられて唖然としたことがありました。
それを、チケットノルマで集められた顔見知りのお客さんたちが渇いた愛想笑いで反応しているのを見るのも苦痛だったな。
そんなわけで酷い観劇の後は、いつもできるだけ早く帰りたかったのですが劇場の出口でキャストの人が出迎えていたときはこれまた大惨事。
「どうだった?」なんて感想を求められたら、ひきつった笑顔で心にも無い感想を口にして息も絶え絶えになりながら劇場を後にしてました。
以上が舞台をやらない理由です。
①に関しては映像作品でもあ存在する悩みなんですが、性質上舞台ほど膨大な時間を取られることはありません。
②も映像作品で存在する要素なのかもしれませんが、作品単位で人が集まって撮影が終われば別れるので、これもそれほど悩ましいことではないです。
③はそもそも人生における悩みです。たぶん死ぬまで解決しないと思います。
④ケッ!!バッカじゃねーの!!
⑤に関しては最近歳を取って丸くなってきたせいか若い時ほど苦痛では無いです。 というか「この話は今だから理解できるけど、若いときなら普通につまらないと思っちゃうかな?」と考えることもしばしば・・。
観劇に関しては、ここ一年ほどは、また頻繁に劇場に足を運ぶようになってきました。というわけ時間さえ都合がつけばお誘いウェルカムですぜ。
・・・・・・そもそも映像作品のオーディションで「舞台っぽい」とか言われるのって、要するに「あなたは必要ないです」ってことなんだよね。
それならそうとハッキリ言ってくれよという話なんですよ(=_=)。
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