●昨日の夕暮れ、約10年ぶりに飯田橋の駅で下車。
神楽坂を散策した。
その昔、東京メトロ神楽坂駅の近くに某俳優養成所があって、そこに通っていたのだ。
記憶の中に鮮烈に残っていることと言えば帝釈天の社くらいで、養成所の場所すらおぼろげなのだが、一度足を踏み入れればアレやコレや思い出すだろう・・・。
と、思ったのだが記憶の琴線に触れるものが何一つなかった。
絶望的なくらい、何一つもだ。
養成所は、もう何年も前に撤退したと風の噂に聞いていたので、まあそれはいいさ。
たとえば、レッスン終了後に飯はどこで食ったんだろう?
あと自分の事だから駅前に本屋があったら絶対に立ち寄ったと思うのだが・・・。
道の両脇につらなる店々にはファーストフード店や書店があるのだが、それはかつての自分が足を踏み入れた事がないくらい真新しくも見えるし、見ようによっては10年以上前から存在していたようにも見える・・。
うまく言えないけど、自分の生きてる時代とは接点のない遠い未来や過去にタイムスリップしたような?気分だった。
そりゃたしかに通ってた最後の何年かは正直に言えば惰性だったし、あのころは今よりもさらに人付き合いが悪くて他のレッスン受講者とつるんで寄り道するなんて事も全然無かったけどさ・・・。
もうちょっとこうこみ上げるノスタルジーみたいなのがあってもいいんじゃないのか俺?
今更ながら無駄な時間を過ごしてたんじゃないか?と猛烈に寂しくなった。
もう二度と下車しないぞ。飯田橋(T_T)。
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