2013年9月11日水曜日

9/11 十一月の空に星は輝くのだろうか?


●祖母は明治生まれでリアルタイムでハレー彗星をみていた世代だ。

子供のころ寝物語に聞いたその話を今でも忘れる事ができない。

巨大な青く光る長い尾が夜の空をふたつに裂くように浮いていたらしい。おまけにシュウシュウと音をたてていたとか(←これはさすがにウソだろうと子供心に思ったが、大規模な流星群が発生したときは数ミリの大きさの流星が大気圏に突入する時に摩擦音がするらしい。明治の大接近の際は尾が地球にふれたという話だからな)。

そんな話を繰り返し聞かされたのだ。1986年の再接近が近づくにつれ、どれだけ興奮したことか。

テレビでは頻繁に報道され、新聞の折込チラシには「セール!!」というロゴとともに最新の天体望遠鏡の写真がでかでかと掲載されていた。

ああ・・・夢にまでみた幻想的な光景を目にすることができるのだ。その後の人生に確実に影響を及ぼすであろう素晴らしい出来事が・・。

そして・・・1986年2月!!とうとう、その時がきた!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

肉眼でほとんど見えねぇ


あのときの失望ったら・・。よくグレなかったよな自分w

量販店での天体望遠鏡の過剰なセールもやり玉にあがったっけ。いまだったら「みえるみえる詐欺」と揶揄されたろう。

次回の接近は2061年の夏。生きてるかどうか、かなり微妙だ。


その後も何度か別の彗星が地球に接近したが(母が天文マニアで、そのたびに見よう!!見よう!!と私を誘うのだ)1986年のハレー彗星同様に大きさも輝き具合も素人の自分には他の夜空の星と同じにしか見えないようなものばかりだった。

唯一見ごたえのあった天体イベントは2001年のしし座流星群か。けれどこれも1時間に3000~4000個。これまた事前にテレビ等で聞いていた1966年観測時の1時間に約15万個(光の雨!!)には程遠いものだった。ちなみに1799年は1時間に100万個ちかく降ったらしい。そんなもん見たら気が狂いそう。

最近ではベテルギウスの超新星爆発なんて話もチラホラ聞こえてきてるけど、たぶん生きてるうちには見られないだろう・・。

そんなこんなで何度も(過剰で自分勝手な?)期待を裏切られたせいで、夜空には少々クールな気持ちを抱いている今日この頃である。「ちっ・・星空なんて・・・」みたいな感じに。

そんな荒んだ自分に最近また新しい話が聞こえてきた。

アイソン彗星ですってよ。

なんと11月くらいには月と同じくらいの明るさになるんだとか。おまけに日中でも見えるかもしれないとか。でも実際に近づいてからじゃないと正確なところは不明なんだとか。

どーせまた・・・とシニカルにかまえる心のすみっこで、童心がひょっこりとわくわく顔をのぞかせている。

ああ、わかったよ。でも今度で最後だからな。


はたして11月の空に星は輝くのだろうか?


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